デザイナーにとって、クライアントとのやりとりはプロジェクトの成功を左右する大事な要素。デザインがどんなに良くても、コミュニケーションがギクシャクすると、修正の嵐や納期の遅れにつながっちゃいますよね。今回は、クライアントとの関係をスムーズにして、ストレスなく仕事が進む秘訣をまとめてみました。初心者でもベテランでも使えるコツなので、ぜひ参考にしてみてください。
1. 期待値を最初にすり合わせる
プロジェクトが始まる前に、「何をどこまでやるか」をはっきりさせておくことが大事です。例えば、「ロゴデザイン3案を1週間で提出します」とか「ウェブのトップページのUIだけ担当します」とか。具体的なゴールとスケジュールを共有すると、クライアントも「いついつまでにラフデザインを見れるんだな」って安心できます。各制作段階における納品内容と提出日を曖昧なまま進めると、後で「もっとこうしてほしかった」ってズレが生まれるから、最初が肝心です。
2. 分かりやすい言葉で説明する
デザイナーは、カタカナの業界用語や専門用語を使いがちです。クライアントは「ワイヤーフレーム」や「グリッド」って言われてもピンとこないことが多いでしょう。例えば、「この線はAの情報とBの情報を区切るための役目をはたしています」のように、シンプルで日常的な言葉に置き換えて伝えると良いと思います。デザインの意図を「なぜこうしたか」で説明すると、納得してもらいやすくなります。「この色は、統計上、心理的に信頼感を生み出す効果が高いため選びました」などの説明を加えてみては。
3. 進捗をこまめに報告する
「完成するまで待っていてください」ではなく、スケジュールを組んで途中の段階を追って見せるのが効果的。例えば、スケッチやドラフトを「この3案の中から1案を選んで進めてます、どうですか?」と共有する。クライアントは進捗が見えると安心しますし、早めにフィードバックをもらえれば大幅な修正も避けられます。メールやSlackで軽く「ここまでできました!」と送るだけでも、安心感がぐっと上がります。
4. 質問を積極的に投げる
クライアントが何を求めているか曖昧なときは、こちらから積極的に質問を投げかけてみましょう。「A案のデザインの方向性でターゲットは20代ですか?」とか「A、B、C、のうち、特に優先したいメッセージは何でしょう?」とか。質問すると、相手も「考えてくれてるな」と感じてくださるでしょうし、方向性が固まりやすくなります。黙って進めると、勝手な解釈で進めて後で「違った!」となるリスクが高いので、早めに方向性を確認し合った方が吉です。
5. フィードバックをポジティブに受けとる
クライアントから修正依頼が来ると、「せっかく作ったのに…」と落ち込む瞬間もありますが、そこはグッとこらえて。「了解しました、こういう方向で直せばいいですね?」と前向きに返すと、雰囲気も良くなるし話がスムーズに進みます。クライアントの意見に隠れた意図を探りながら、「より良くするチャンス」として捉えると気持ちも楽です。どうしても納得できないときは、「この案だと〇〇の効果が薄れるかもしれませんので、別の方法も提案できますか?」と別案を提案してみるのも良いと思います。
6. ツールを活用して効率化
コミュニケーションを円滑にするには、ツールの力を借りるのも賢い手。例えば、Google Driveでファイルを共有したり、Figmaでリアルタイムにデザインを見せたり。メモや修正点をNotionにまとめておけば、「あの話どこだっけ?」って混乱も減ります。クライアントが使い慣れていそうなツールに合わせると、さらにスムーズになります。
最後に
クライアントとのコミュニケーションをスムーズにする秘訣は、期待のすり合わせ、分かりやすい説明、進捗報告、質問力、ポジティブな対応、ツール活用の6つ。デザインと同じくらい「伝える力」が大事なんですよね。このコツを意識して、次のプロジェクトで試してみてください。
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